2016/08/21
最近、本を読む癖をつけようと書店に行く機会を増やしてみた。
今でこそ、携帯一つでネットサーフィンすれば
いろんな情報が手に入るが
私が10代の頃は、テレビ、新聞、または書店などで情報を仕入れるしかなかった。
なので、週刊誌の発売日にはチェックしに行ったり、お小遣いの関係で
購入するにはちょっと値が張る本を立ち読みしたり、文房具を購入出来たりする
書店の存在はありがたかった。
そんな事を思い返して店内をふらついていると、ふと、あるコーナーに目が行った。
それはノートのコーナーだった。
表紙には動物や虫のリアルな写真が使われている小学生向けのノートだ。
私はその中のひとつ、自由帳を手に取った。
自由帳になじみのない方もいるかもしれないので、簡単に説明すると
自由帳とはその名前の通りで、中はすべて白紙ページとなっている。
使用者が何でも書き込めるノートだ。
おそらく、男子生徒は一番大事にしたノートではないだろうか。
私やその周りの小学生達では自由帳はこう使われていた。
当時流行したファミコンのロールプレイングゲームを真似たもので
冒険するキャラクターは自分や友達。
使い回せる戦闘シーンやステータスは、ボールペンで書いて、
HP等変化があるものは鉛筆で書いて、消しゴムで消しては書いての繰り返し。
もちろんノートの上の冒険なので、移動シーンなんかは大して描かれない。
ほぼ戦闘の繰り返し。そんな感じだったと思う。
小学生でも絵がうまい友達はいて
大体そういう子の机の周りには休み時間何人かが集まり
自由帳の中での冒険が進んでいった。
想像が物をいうゲームだ。
今思えばなんてことないが、当時は休み時間が待ち遠しく
友達と遊び終えて家に帰った後も、勉強はしない癖に
自由帳での冒険について考える為に机に向かったこともあった。
時にはこんなワクワクがあってもいいのになと大人になって思う。