2016/08/21
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東京じゃなくても金はかかる。埼玉で暮らすのも大変だ。
埼玉県内で人並みに暮らすには月約50万円の収入が必要で、子供が大学に入ると支出が急に増え、奨学金がないと成り立たないとする調査結果を、県労働組合連合会(埼労連)と有識者がまとめた。「賃金の底上げとともに、教育や住宅の負担を下げる政策が必要」と指摘している。
50万の収入が必要なのはどんな生活モデルか
例えば、単身者が埼玉で暮らすのに50万必要ということはない。今回取り上げられている50万必要というのは、夫は正社員で妻はパート勤務、車はない設定。
例えば30代夫婦で小学生と幼稚園児の子供がいて、さいたま市郊外で月5万5千円の賃貸住宅(2LDK、約43平米)で暮らす場合。1カ月の生活費。食費約10万8千円。交通・通信費約3万8千円。教育費約2万7千円などの計約43万円となるそうだ。
そもそもの疑問
まず、車がないっていうのは、最低限の生活だろうか。欲しいけど維持費がかかるという理由から持てない人もいると思う。しかも郊外で暮らす設定なら尚更必要だろう。そして、家賃が2LDKで5万五千円って、どれだけ築年数経ってて、古いアパートなんだろうか。では、この数値はどこから割り出しているのか。
生活実態調査と持ち物財調査、価格調査によって判明
生活実態調査とは、その名の通り、日頃の生活で、ご飯を食べる場所や買い物の場所、その際にかかる費用、お金の遣い方についての調査。価格調査はその名前の通りだ。
では、持ち物財調査とは?
家具・家事用品、被服及び履物、教養娯楽耐久財、書籍・他の印刷物、教養娯楽用品、理美容用品、身の回り用品において、原則7割以上の保有率の物を「人前にでて恥をかかないでいられる」ために最低限必要な必需品と考ええる。=《人として最低限の生活を送るのに必要と考える》
生活家電においては、寿命、買い替えがどうしても避けられない。おおよその耐用年数については、国税庁「減価償却資産の耐用年数等に関する政令」を参考にしているそうだ。
価格調査は最低ラインのもので出していない
例えばスーパーで5円で買える賞味期限が近いもやしと通常の20円のもやし、100円のもやしがあったとしたら、《人前で恥をかかない》という観点から、20円のもやしが標準価格として、用いられるということらしい。
恥ずかしい、恥ずかしくない感覚は人によって違うから、なんともいえないけど。
ところで平均年収は?
一月に50万の収入ということは単純にボーナスなしで考えても600万以上の年収となる。しかし、埼玉の30代平均年収は411万。到底及ばない。こんな状態だから、家庭を持って、子供を育てる自信がなく、そもそも養うことすら不安で結婚できない人も多いのだと思う。このままの状態だと、妻はパートでは足りず、子供も大学を出るためには奨学金を利用する必要が高いらしい。がんばろう埼玉。